新パック「時空の激闘」が発表!
1月30日から新パック「時空の激闘」が登場し、現在の環境に激震をもたらすことになりそうです!現状一部のカードのみ明らかになっていますが、この記事では「時空の激闘」の注目カードをいくつか紹介します。
ディアルガex
予告編の中で頭をひねったディアルガexは、エネルギー2個で30、4個で100とダメージはまずまず。ディアルガex単体では他のexポケモンを倒すのに苦労しそうですね。ですが、メルメタルexのワザ、アイアンスイングが発揮されることでディアルガexの役割が明確になります。序盤のタンクとしてより強力なフィニッシャーをセットし、必要であればにげるなどしてからメタルターボで安定してエネルギーを獲得すると強いでしょう。
メタルターボの最も明白な対象は、メルメタルexや2体目のディアルガexのような鋼タイプであり、それらのカードは確実に恩恵を受けるでしょうが、この攻撃には1つ卑劣で前例のない要素があります。それはメタルターボが鋼エネルギーを2つ要求することから、エネルギータイプを2つ持つデッキでは可能性は低いですが、無色攻撃のポケモンであればかなり有用です。ケンタロス、ピジョットex、プクリンex、ミュウexがセット候補として挙がっており、特にミュウexのゲノムハックでのコピーはディアルガexにとって苦手なリザードンexに対応するために必須となることでしょう。
新たな戦略方の可能性もあることを考えれば、ディアルガexが新しいデッキタイプの主役として歴史に名を刻むことは間違いなしです!
ディアルガexの評価
- 鋼タイプのサポートカードとして強力
- メタルターボにはタイプ制限がない
- ディアルガexは現環境を破壊する可能性を秘めている
さて、ここでいくつか注意点があります。まず、今のところディアルガexの生存力を上げるためのかけだし調査員やキョウ、エリカのような効果のカードはありません。その結果、たとえHPが150であってもディアルガexが相手のどんな攻撃でも食らうことは好ましくありません。ウインディex+サカキデッキでは1ターンで、カツラデッキでは2ターンで倒されてしまうという弱点があるため、二重に不利になります。ポケモンのどうぐがこのセットに追加されることがこれから紹介する別のカードから分かっているので、そのうちの少なくとも1つがディアルガexのプレイを維持する助けになる可能性はあります。2つ目の問題点は、ディアルガexはあまりダメージを与えられないということです。エネルギー4つで100ダメージというのは、はっきり言ってかなり物足りません!また、最短でも2ターン(ドロー時)かかる点を考えるとかなり遅いです。
これらの問題と引き換えに得られるのは、毎ターンエネルギーが3倍になることだけです。ディアルガexで1回以上攻撃すれば、エネルギーが枯渇することはないでしょう。すでにケンタロスやプクリンexのような無色アタッカーがトーナメントで活躍していますが、ディアルガexはその両方を可能にします。特筆すべきは、メタルターボはミュウexのゲノムハックで使用することができる点です。現在、ディアルガex同じく鋼タイプのキリキザンもとても合理的なポケモンですが、組み合わせるサポートカードのないタイプであるという不運な性質を持っています。今回の「時空の激闘」では有効なサポートカードが実装されるといいですね。
サポートカードの実装の可能性がゼロでない限り、「好きなポケモンにエネルギーを2個つける」ことはかなり強力でしょう。これらのことから、ディアルガexデッキはTier1になることが予想されます!
パルキアex
もう1体の表紙ポケモンとして、パルキアexも発表されました。相手のベンチポケモン全員への20のダメージはともかく、ディメンションストームの一発で150ダメージというのはとてつもない数字です。また、構えている間に単体エネルギーで攻撃できる点やから、タンクとして活躍できるでしょう。ミュウexに対しては、ゲノムハックで一撃でやられてしまうので、同じ水タイプのギャラドスexよりもかなり弱いです。
しかし、繰り返しになりますが150ダメージという数字はギャラドスexのあばれうずしおよりも10多く、非常に強力です。
パルキアexの評価
パルキアexはディアルガexと比べ、既に強力なタイプが多数存在することを考えると、一見すると見劣りしますが、ディアルガexと同様に少ないエネルギーで30ダメージという全く新しいものをexの世界に持ち込みました。20ダメージと30ダメージの差は序盤では非常に大きく、HP60のポケモンに2発当てたり、弱点やサカキで1発当てたりと脅威となるでしょう。また、2ターンかけてきずぐすりを無効化することも可能で、微妙ですが勝敗を決める効果もあります。ギャラドスexのあばれうずしおやミュウツーexのサイコドライブのような派手な攻撃と比べると、ディメンションストームは何度も使用することが不可能であるため不利かもしれませんが、序盤にこれほど強力なステータスを持つexにとって、これは完全にフェアな交換条件だと思います。適切なサポートカードがあれば、1度使うだけで倒せることも多いでしょう。
パルキアexの斬撃で序盤にダメージを与えてスターミーexのKOをお膳立てし、A1aシャワーズでスターミーexのエネルギーを転送し、ディメンションストームを煽るデッキがすでに想像できます。たねポケモンでこれだけの柔軟性があることは特筆すべき点ですね!
ルカリオ
ルカリオは、1進化のベンチサポートポケモンとしては信じられないほど強力なポケモンです。ファイティングコーチはルカリオが倒されない限り永続のサカキ2枚分のという、まさにどのデッキも欲しがる効果です。リベンジのダメージを狙ってマーシャドーを運用する現在の闘タイプは、序盤から中盤にかけてより多くのダメージを与えて序盤の得点を稼ぐことを切に求めており、マーシャドーとベストマッチなカードだと言えますね。
1番のぶっ壊れポイントは、ファイティングコーチに「重ならない」という文言がないことです。ルカリオが2体いれば+40ダメージ。問答無用で毎ターンサカキの4枚分の効果です!ルカリオ自体は高い攻撃力を持つアタッカーではありませんが、1ターンに60も出せれば十分でしょう。唯一の欠点は、現在の主力であるサワムラーとカモネギがファイティングコーチの恩恵を受けられないことです。とはいえ、この欠点は即座に攻撃の脅威となるような強力なカードが手に入ればすぐに消えます。
ルカリオは1進化ポケモンのため、進化前のリオルが必要だということがどれほどのデメリットになるかは分かりませんが、闘タイプのデッキを使うプレイヤーにとって有効なカードとなることは間違いなしですね!
ルカリオの評価
闘デッキはようやくメタゲームにその足場を見つけ出しましたが、無色のポケモンを使わない、よりストレートな全体攻撃デッキは、良くてまだ不安定といったところです。ルカリオは、その驚異的な能力で現状を変えるかもしれません。ガラガラ(両方のバージョン)、サンドパン、ダグトリオ、エビワラーはメタゲームの最も重い打者に対してはほんの少し物足りませんが、信頼のおけるポケモンです。
唯一の懸念は、ルカリオ自体が少し弱く見えることです。60ダメージで他の1進化ポケモンが提供できるものより10ダメージも低く、にげるコストは2と少し多めなためでしょうか。エネルギーが枯渇することを避けるためにリーフかスピーダーを採用することが必須となりそうです。また、リオルがHP40というペラペラのポケモンである可能性も十分にあり得ます。
パチリスex
パチリスexの比較対象となるのは同じ雷タイプのピカチュウexでしょう。ピカチュウexデッキは、やや一貫性のない特殊なポケモンと、全体的に弱い攻撃のどちらかを選ばなくてはならず、ベンチを埋めるのに苦労していましたが、パチリスexはデッキ構築コストをほとんどかけずに、ポケモンのどうぐがついているだけで80ダメージという驚異的なダメージを提供できます。
2つ以上のどうぐを運用できる可能性があり、とても柔軟な条件でピカチュウexのダメージの素晴らしい補足として機能しそうです。ピカチュウexのほうが最大ダメージが10多いので、それを補うためにもサンダース(強力ですが、イーブイを考えるとピカチュウexには不利)や無色のポケモンを利用することで、脅威として機能することは言うまでもありません。
パチリスexの評価
パチリスexは、ピカチュウexのような「素早く攻撃する」デッキの強力なライバルになりそうです。しかし、ポケモンのどうぐ初回セットに含まれる全てのカードが低い性能だとは思えませんが、どうぐはどれくらい強いのかが疑問です。
最大の決め手は、ピカチュウexの方がダメージ上限が高いので、ピカチュウexにポケモンのどうぐを詰め込んで終わりにした方が良いのかどうかです。とはいえ、パチリスexは始めにベンチポケモンを必要としないので、どうぐをつければベンチ2体のピカチュウexよりもダメージを与えることができますね。
ポケモンのどうぐは新要素として良いものになり、パチリスexはピカチュウexよりもほんの少し安定して攻めることができそうです。しかし、最大でも80ダメージしか与えられないことはすぐに問題になると予想されます。
リーフィア
HPが90で、2エネルギーで90ダメージの攻撃をするため、最も明白な比較対象はキュウコンです。キュウコンは攻撃時エネルギーを1個トラッシュ、リーフィアは次の番ワザが使えないというデメリットがあります。キュウコンはエネルギーを投入し続ければ毎ターン攻撃できるだけでなく、カツラという攻撃的なサポートカードがあるので、ダメージの上限がずっと高くなります。リーフィアを十分なレベルに引き上げるために、にげるコストの低いもっと攻撃的なカードが必要となりますが、そのようなサポートカードは今のところ存在しません。
シロナ
ガブリアスとトゲキッスに関する情報が不足していますが、いくつか推測はできます。1つ目は、これらのカードはどちらも2進化で、1枚でもオンラインで手に入れるにはかなりの投資が必要になるということです。そのため、両方の進化系をデッキに入れてシロナをプレイする可能性はかなり低いでしょう。
2つ目は、同じく今回実装されるフカマルがドラゴンタイプであることが分かっており、残りのガブリアスの系統もそうであることを示唆していることです。このゲームに登場するドラゴンタイプは現状クリムガンとカイリュー系統だけで、どちらも攻撃するために複数のタイプのエネルギーを必要とし、弱点がありません。従って、ガブリアスには多色デッキが必要になると推測できますが、今のところ対戦では成功していません。
しかし、シロナの+50ブーストがデッキに入れる価値がある条件であれば、この2つのデッキはプレイできないでしょう。また、面白いことに特定のブレイクポイントに当たらない限り、シロナの+50ブーストは無意味になるかもしれません。ガブリアスやトゲキッスの情報が出るまではシロナの評価は決められませんが、よっぽど馬鹿げた数字が飛び交わない限り、シロナがTier1デッキに入るかどうかはかなり疑わしいところです。
まとめ
今回は新パック「時空の激闘」について紹介しました。ダイヤモンド・パールのシンオウ地方に登場するポケモンやトレーナーのカードを中心に収録されており、ポケモンのどうぐという新要素もあるので戦略の幅がさらに広がりそうですね。今後も情報を更新していきますのでお楽しみに!
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